2009年11月アーカイブ
2009年11月18日
寄神宗美さん
 阪神淡路大震災の影響で小西邸をリニューアルされたのを機に、この空間でギャラリーをしたいと、私に相談を受けた時は、やめておいた方がよいと返事をしましたが、いく子さんの思いは変わらず、それではと云う事で『楽空間』が生まれました
 この空間で展示することの条件として、当然のことながら、ただの箱の空間ではないと認識して作品を展示しなければならない、即ち、ここでしか出来ない、思い切り楽しめる展覧会をする事を条件にしようとしました。
 まづ最初に私たち(私と寄神千恵子)の展覧会をせよと云われて、させて頂く事になりましたが、3週間休みなしで緊張しながら開催し、いく子さんも私たちもへとへとになってしまいましたが、記念すべき愉しい展覧会が出来ました。その後何度か展覧会をさせて頂き、10年と少し経ちました。
寄神宗美
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「楽空間祇をん小西」は寄神夫妻のお力添えが無ければ誕生しませんでした。やめたほうがよい!いや、やりたい!初めのうちは次どんな展覧会したらよろしい...?お伺いばかりたてていました。いつの間にか昨年は10年目を迎えました。宗美先生の屈託の無いお人柄に支えられ、またここまで育ててくださったことに感謝、感謝です。
小西いく子
2009年11月10日
三嶽伊紗さん
『蛹ー冬の座』 2003年ノートより
■子供の頃、「みにくいアヒルの子」を読み、ひな鳥が白鳥になるなんて、何でもない ことのように思えたし、小学校で観察した「おたまじゃくしが蛙になる」のさえ、観 ていれば目の前でおきた。彼らは水から陸にあがりたかったんだ。ただ、そんな観察 の中、「蝶の変態」だけは奇妙に感じられた。あの蛹の内で何がおこっているのか、 遠い場所での出来事のように不思議だった。 
■学校をでて間もない頃だったか、とにかく随分前のこと。友人と話しをしてる折、蛹 の話になり、その時、彼から教えてもらった本の一節------「サナギ」は真空の形態 -----が、いまだ頭から離れない。高橋秀元氏と松岡正剛氏の「ハレとケの超民俗学」 だ。 
■例えば「眠り」を蛹とするならば、真空の中に夢は存在するのだろうか。今日の朝、 寝床の中で考えた。
三嶽伊紗
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搬入の日、すっかり建具が取り外された部屋に、赤い1枚のふすまがはまった瞬間、思わず「オーツ!」と。今でもその瞬間が目に浮かびます。
漆の朱がよく似合うとはおもっていたのですが、それはそれは衝撃的で新鮮。このような展覧会をしたかったと思いながら、2回目はまだチャレンジしていただけませんが、待ちつずけているところです。
小西いく子
2009年11月 9日
長谷川 政弘さん
楽空間では晩秋と初夏の異なった季節に個展を行いました。
いざ自分がここで展覧会をとなると、この癒しの空間も見え方が変わってきます。構想を練るため何度も足を運ぶのですが、他のギャラリーのような無機質な空間とは全く異なった雰囲気に足はすくむばかり。
達した結論は「仲良くさせてもらうか、けんかするしかない」
結局、二度とも「仲良く」させてもらい、なんとか空間と共存する事ができました。小西さんの展覧会にかける情熱は人一倍で、時には制作者である作家を超える事もしばしば。DM作りからもちろん設置にあたっても作家には思いもよらないような奇想天外なアイデアが次々と飛び出し衝突する事も数回。しかしそれも終わってみると「なるほどなぁ。これもありやな。」と思う次第。 もし次の機会があるならば今度は「けんか」するしか残されてないかなぁ。
長谷川政弘
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お髭がちょっといかつい(ごめんなさい)のに繊細な長谷川先生、鉄という硬い素材をもってして表現される作品は、なぜかやさしさがあります。大きい蓮の花、大きい蓮葉、大きいはちす、ずいぶんと大きい作品でしたがすっぽりと和の空間におさまりました。次回は「けんかする...」とか?いざお立会い!
小西いく子

2009年11月 8日
松田百合子さん
 小西さんがギャラリーを開かれる前に、おうちを見せていただいたのですが、畳に障子や襖に囲まれ、しかも扱うものがオブジェを中心とのこと、正直「大丈夫?」と思ったものです。はじめはグループ展を何回か、あと個展もさせていただきましたが、自分の作品がなんだか前からそこに在ったように落ち着いて見えたのが驚きでした。 
40年ほど前学生だった私にとって、畳の四畳半と床が普通に考えられる置物を飾る空間でした。今やアートの居場所は、公共の場を別にして、マンションの玄関の靴箱の上、無機質の壁、キャビネットの上なのです。小西さん御本人もいつまでも素人ぽさの抜けないお人柄で、空間もオーナーも今風に言えば「レトロ」な存在でしょうか。
松田百合子
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ユリコサンの作品だ!とすぐわかる五彩。大胆で、そこには繊細で丁寧な手技が潜んでいるのです。いつもなぜか中心におかれる作品は天性と努力、加えて明るいお人柄がなせるわざでしょうか。楽空間での蓮一式での展覧会、大きな葉、朽ちた葉、まき葉...蓮の持つ美しさを十分楽しませていただきました。次回が楽しみです。
小西いく子
2009年11月 7日
斉藤眞成さん
 元来 京町家の建物は、ほとんどが、襖(ふすま)と障子(しょうじ)の空間であるが、日頃そのままの生活空間を大切にする中で、自由な視野をもてば、新旧共存和楽の雰囲気が生まれてくるものだ、又その想いは、町家保存の今日的テーマでもあろう。
 まづ、表て通りに面した部屋には、格子窓(こうしまど)があって、季節の外気と共に、祇園町の風情(ふぜい)が、まるで動画のように見えかくれして、実に面白いアクセントになっている。
 床のある奥の間からは、可愛い坪庭(つぼにわ)越しに見える離れ家のすがたは、なかなか風格があって、重要な見せ場になっている。又 、玄関から置くまでつづく京風の三和土(たたき)の通り庭には、小品のための壁面もあり−
 これらの凡(すべて)には、有意義な「和」の世界を、それぞれ楽しむことが出来るだろう。
斉藤眞成
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卆壽を越えてますますお元気な眞成先生、お元気の源はどこから沸いてくるのか不思議です。仏道、画業で常に自己と対峙し自己の探求をされる毎日。画の中のおどろおどろしい不動明王やまたひょうきんでいて、何かを見つめる蛙の目。ご自身の姿、変化自在です。
先生の書は格別です。摩訶不思議な世界は一番惹かれるところです。『高潔』という言葉は眞成先生にもっともふさわしく思います。僧侶、画家そして我々の生きる先達としてすばらしい斉藤眞成先生とのご縁を結んでくださった亡きお嬢様『マキサンアリガトウ...』
小西いく子
2009年11月 6日
磯谷晴弘さん
透明なガラスの美しさと、ガラスの内部で起きるイリュージョンの面白さに惹かれて作品を制作しています。溶けたガラスを鉄のパイプに巻いてかたちを創り、さめてから削り、磨き仕上げます。金箔や銀箔、銅箔などの金属箔をガラスの内外に貼付けたり、閉じ込めてできる思いがけない透明感や半透明の世界は、飽きることがありません。
小西さんでの個展で江里佐代子先生とお会いできたことを本当に喜んでいます。大英博物館に収蔵されている紀元前に作られたゴールドサンドイッチガラスの復元を共同で研究しようとしていた矢先に残念なことになってしまいました。しかし、今後も「裁金」とガラスによる作品を研究して行きたいと考えています。IMG_1193.JPG
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ガラスの中に物体が不思議に浮かんでいます。透明の外側と内側に浮かぶ物体は偶然と意図、イリュージョンの世界です。光をあてることで美しさが変化します。不思議な世界をつい手にとって見たくなります。たくさん写真を撮りました。
小西いく子
2009年11月 5日
寄神千恵子さん
 開廊から11年、ご縁があってオープンの二人展、個展三回をお世話になっています。
 楽空間祇をん小西は作家にとってはとても悩ましい難しい空間ですが、オーナーの小西さんのお人柄と相まって、いつも気持ちのよい展覧会を体験しています。
 この空間はたたみ、床の間など住空間を使うことで、作品を直接手に取って心おきなく鑑賞出来る数少ないギャラリーです。この空間は不思議な力があり、作品各々が自分の場所を得て思わぬ効果を生み輝きだす様です。
寄神千恵子
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ピンク、黄、ブルー、グレー千恵子さんの練りこみはモダンです。特に白とグレーは大好きです。おっとりとしておられるが着実に自分の作風を追求。冴えてます。宗美先生とホンマにええご夫婦やとおもいます。これからも楽空間をお育てくださいませ。よろしくお願いいたします。
小西いく子