2010年11月 3日
高見 晴恵さん

展覧会を終えて

 

先ず何よりさきに、私はこの展覧会を実現するうえで助けてくださった全ての方々に心より感謝したい。何故なら、今回の楽空間祇をん小西での仕事は、自身の作歴のなかで、一つの句読点をうった、点、そんな仕事になったと私は感じているからである。点を打つことによって区切られた文章は、次にどのような語彙がくるのか、私の場合は現時点において次の仕事は全く予想もつかないが、ここから何かが始まるのは確かである。そして、次にくる新しい言葉を繋いでゆくにはひたすら仕事をしてゆくしかない。ただただ、手を足を目を耳を動かしてゆくしかないのである。どこまで出来るかはわからない。これから一つずつ、これが最後かもしれないと仕事を重ねてゆくしかないのである。これが展覧会を終えての私の想いである。

                                                                                               高見 晴恵

                   

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DSC03300.JPG2010年2月 寒く日差しの一番少ない季節を選んで展覧会が開かれました。
自然の光だけで観ていただきたい...と晴恵さん
布を張り合わせ丹念にはさみで細く切られた布が敷きつめれれた楽空間。

朝ー早朝の清明な空気の中では朝日をうけて白く光りました。
   雲海の上?そっと歩きました
昼ー細くきられた布たちはにぎやかにおしゃべりしているかのように。
夜ー漆黒の闇の中、表通りを走る車の光が走ると何かが蠢いているかのように。

時を楽しませてくれる展覧会でした。

静かに座して対話される方、触ってもいい?興味をもたれる方、何や難しいてわからへん、
電気つけてー、龍笛を奏でてくださった方...さまざま。

場と作品とが創りだす空気感、そこに身を置き作品との対話、作家も交え空気を共有しての
会話、楽空間はそれを大切にしたいものです。

祇をんで生まれ育ち同じ環境から出てくる美意識は共通するものがあると強く感じた展覧会
でした。

                            小西 いく子