2010年1月12日
三橋 遵さん
私は2005年の夏、2008年の秋と2回「小西」さんで展覧会をやらせていただいた。祗園花見小路といえば、京都に住んでいても非日常の世界である。古い町家の家屋は、通常のギャラリー空間とは違い建物自体に力がある。長年の暮らしの痕跡、佇まい。床の間、違い棚、ふすま、欄間、畳、坪庭など。下手に作品など無いほうが美しい。展覧会をするにはとても難儀な空間。しかし、とても面白い空間でもあり、新たな挑戦をそそる場所でもある。夏は畳からあじろ、ふすまから葦戸へと季節ごとにそのしつらえが変わる。ここでの作品を考える時、建物が持つ匂いを残そう、そして建物と寄り添おうと思う。主張し過ぎず、媚び過ぎず、僅かな意表と、寄り添いを大事に。建物のそれぞれの場所にそれぞれの趣があり、こっそり何か置きたくなる。ホワイトキューブでは味わえない「小西」ならではの魅力である。
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最初に出会ったのは、針かねにオーガンジーのような布を張った軽やかな作品でした。 楽空間で遊んでほしい...。先生の作品は空間にそよ風を呼んでくださいます。空気が動く感じがします。それはかすかな香りを運んでくるようです。作品がおかれるのではなく、ただようのです、心地よく。夏、冬につずいて次はお正月にお願いしようと...
小西いく子